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2020.12.24
2020年11月26日、12月3日、10日に「医療機器安全管理セミナー」をオンラインで開催し、
県内医療従事者を中心に、72名の方々にご視聴いただきました。
「講演」では、3名の先生から医療機器安全管理責任者の実務や医療安全に対する考え方について
COVID-19の予防や感染拡大防止など最新のトピックを交えながら説明いただきました。
「感染制御の観点から考える医療機器の安全」
公立大学法人福島県立医科大学 感染制御学講座 教授 金光 敬二 氏
「医療機器安全管理責任者の役割~中小規模施設の生命維持管理装置について~」
公益社団法人日本臨床工学技士会 専務理事 青木 郁香 氏
「患者との関わりから考える医療機器の安全管理」
公益財団法人星総合病院 医療安全管理室副室長 遠藤 延子 氏
「演習」では、人工呼吸器と輸液ポンプ、シリンジポンプに焦点を当て、それぞれの医療機器について、
メーカーより基本的な取り扱いや点検方法、具体的なトラブル事例とその対処法について動画や実機を
使って説明いただきました。
「人工呼吸器のトラブル事例と適正管理」
「輸液ポンプ、シリンジポンプ等のトラブル事例と適正管理」
(「講演」についてご視聴いただいた方からのご意見、感想)
「感染制御の観点から、改めて感染を持ち込まないようにすること。健康管理と環境面の管理の重要性を
認識しました。」
「安全使用のための研修、保守点検、情報収集が必要であり、質が求められていることを理解しました。
また、日頃から看護師が行う日常点検が重要だと認識しました。」
「ヒューマンエラーは起こりうるものであるという認識のもと、それに備えることが大切で、インシデン
トを共有し、再発防止に取り組むことの重要性を再認識しました。ルールやマニュアルを遵守し、医療
機器使用時、前・中・後の点検を実施する事が、当たり前にできるように周知していく必要があると実
感しました。」
(「演習」についてご視聴いただいた方からのご意見、感想)
「人工呼吸器の立ち上げや、回路の組み立てなど、動画が大変分かりやすかったです。警報アラームが発
生した時、何のアラームなのか確認し、患者観察と対処法、装着後の開始忘れを防ぐことが重要であ
ると理解しました。」
「輸液ポンプやシリンジポンプでも、定期点検、日々の日常点検の重要性を認識できました。液漏れした
時に、そのまま使用続けるのではなく、汚れを拭き取ることを日頃から行えるようにしていきたいと思
いました。」